「健康に気をつかっているはずなのに、なぜか以前より疲れやすい」
「体にいいこと頑張っているのに、思ったほど体が楽にならない」
50代を迎えて、そんな違和感を抱えていませんか?
不思議なことに、不摂生をしているわけではなく、むしろ「健康のために」と真面目に取り組んでいる人ほど、かえって心身を追い詰めてしまうことがあります。
これは決して、あなたの意志が弱いわけでも、努力が足りていないわけでもありません。
ただ、今の自分の体の声を聞くよりも先に、知識やルールを優先してしまっているだけなのです。
健康のために頑張っているのに、楽にならない理由
50代を迎えて体の変化を感じると、多くの方は「調子が悪いのは、自分の努力が足りてないからだ」と考え、さらに自分を正そうとします。
・「運動不足だから、もっと歩かないと」
・「生活が乱れているから、規則正しく立て直さないと」
・「将来動けなくなったら不安だから、今から鍛えないと」
どれも間違っていないように思えますが
すでに疲れがたまっている状態で「もっと頑張る」を続けると、体は回復する余裕を失い、逆効果になりかねません。
失敗パターン① 疲れているのに「プラスしようとする」
体がつらいと感じたとき、多くの人が真っ先に考えるのが「何をプラスするか」ということです。
- 重い腰をあげて運動を始める
- 新しい健康習慣を取り入れる
- 生活ルールを厳しくする
しかし、体力や気力が落ちているときは、そもそも「何かをプラスするための余力」そのものが残っていないことが多いのです。
例えるなら、「残量がわずかなバッテリーに、さらに消費電力の大きなアプリを追加している」ようなもの。これでは、充電が溜まるどころか、あっという間に充電切れを起こしてしまいます。
失敗パターン② 「正しいこと」をやらなきゃと思いすぎる
もう一つよくあるのが、「世間で言われる正しい健康法」に、無理やり自分を合わせようとしてしまうケースです。
SNSやネット記事には、「理想的な生活リズム」「毎日の運動習慣」「完璧な食事メニュー」といった情報があふれています。
それに近づこうとすればするほど、達成できない自分ばかりが目につき、自分を追い込んでしまいがちです。
その結果、「今の自分の体がどう感じているか」を無視して、情報の「正解」に合わせようと必死になってしまうのです。
失敗パターン③ 休むことに罪悪感を持ってしまう
50代の女性に特に多く見られるのが、「休むこと」への強い抵抗感です。
・「まだ動けるから、これくらい大丈夫」
・「周りも頑張っているのに、自分だけ休むのは甘え」
・「家のことや仕事が残っているのに、休むわけにはいかない」
このように、自分自身への評価が厳しい人ほど、心身の回復を後回しにしてしまいがちです。その結果、「心からリラックスして休む」ことを忘れ、限界ギリギリで「なんとか動き続ける」ことが日常になってしまいます。
問題は意志の弱さではなく「体との向き合い方」
ここまでの失敗パターンに共通しているのは、今の体の状態よりも先に「やるべき行動」を決めてしまっていることです。
本来、最も大切なのは、「何をするか」を考える前に、「今の自分がどんな状態か」を正しく把握することです。
体力が充実している時と、日々の回復が追い付いていない時とでは、同じ健康法であっても、体にもたらす意味が180度変わってしまうからです。
50代からの健康管理において重要なのは、「頑張るかどうか」というのではなく、「自分は今、どの段階にいるのか」を見極め、そのフェーズに合った選択をすること。
次の記事では、
50代の健康管理を「プラスする」のではなく「減らす」方向で考えるべき理由を整理します。
▶︎ No.31 50代の健康管理、成功の鍵は「足し算」から「引き算」へ ― 頑張らないほうが、体は整い始める
(前の記事)▶︎ No.29 50代、「疲れが取れる日」がなくなったと感じているあなたへ


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